洗濯物は外干し?部屋干し?注文住宅は家事がしやすい間取りにしよう!
洗濯物は外と中、どちらに干しますか?今では意外と部屋干しをする人が増えています。注文住宅を建てる時、部屋干しができる家にするにはどのような間取りや部屋を作るとよいのでしょうか。洗濯だけでなく、料理などの家事もやりやすい家にするために押さえるポイントもお伝えします。
部屋干しの人が増えている?
部屋干しは、かつて雨の日にするものというイメージが多くありました。本来、洗濯物は外に干すもので、室内に干すのは理由があることが多かったのです。しかし、今では天候に関係なく部屋干しを選ぶ人が増えています。どのような理由や背景が控えているのでしょうか。
晴れでも部屋干しは意外に多い
晴れても部屋干しを選ぶ人は、意外と多くいます。とある調査によると、母体数の20%が「雨が降っていなくても部屋干しをしている」と回答しました。つまり、5世帯に1世帯が、天候に関係なく部屋干しをしているということです。
この割合を見ると、思っているよりも身近に部屋干しをしている人がいることがわかります。部屋干しはすでに、雨の日だけの干し方ではありません。天候に左右されずに洗濯物を乾かすことができる部屋干しは、少数派ではあるものの、一定数選ぶ人がいる方法なのです。
部屋干しが好まれている理由
部屋干しが好まれている理由は、主に3つあります。天候に左右されない、時間を気にしなくてよい、花粉や排気ガスで汚染されないです。天候や時間は、不意にやってくるアクシデントにもつながります。通り雨で洗濯物を取り込めない場合や、残業などで夜遅くにしか帰宅できない場合です。雨や気温によって洗濯物が乾ききらないことが考えられます。
とくに冬場は長時間外干ししておくことが、かえって仇となってしまうこともあるのです。花粉や排気ガスは、住んでいる地域にもよりますが、悩みの種です。洗濯物が濡れているからこそ吸着しやすいのが難点。これらを解決できる方法として、部屋干しにたどり着きました。
共働きには助かる場面がたくさんある
共働きでは、部屋干しのほうが便利で助かると感じられる場面が多くあります。ゲリラ豪雨や突風が吹いた時などの天候や帰宅時間が遅いという生活スタイルに対応できることです。働いていると、なにかがあってもすぐに帰宅できません。
日中に降った雨で洗濯物が乾かないと、また翌日も干すことになります。取り込む時間が遅くても、冷えてしまいすぐに着ることができません。部屋干しは、天候に左右されず、洗濯物が冷えすぎることもありません。夜遅くに帰宅しても確実に洗濯物が乾いているため、共働きにはメリットが大きい干し方です。
部屋干ししても快適に過ごせる部屋・間取りにしよう
部屋干しをしても快適に過ごせる部屋や間取りにするには、どのようなポイントを押さえておくべきでしょう。それは、風の通り道と空間です。部屋干しの大敵でもある臭いの悩みも解決してくれます。
風の通り道が大切
必ず押さえておきたいのが、風の通り道です。洗濯物が乾くには風は欠かせません。風によって空気が洗濯物の間に流れ、水分を蒸発させることで衣類が乾きます。隙間なく洗濯物を干してしまうと、空気が流れず、洗濯物が乾きません。それどころか、空気が滞留してしまい、臭いの原因にもなります。そのため、空気が流れるための風の通り道が必要です。
狭すぎない空間が必要
空間としては、狭すぎない場所を選びましょう。狭い場所は、風の通り道を塞いでしまうことがあります。たくさんの洗濯物を並べて、バリケードを作ってしまうようなもの。これではいつまで経っても乾きません。湿気がたまって、雑菌が繁殖しやすくなります。洗濯物がゆとりを持った感覚で干せる広さを確保しましょう。
専用の部屋を設けるとよい
部屋干しを毎日するのであれば、専用の部屋を設けるとよいです。毎日使う場所であれば、スペースを持て余すことはありません。風の通り道や必要な部屋の広さがある部屋は、湿気も溜まりにくく洗濯物が乾きやすいです。常にベストな状態を作っているので、いつ、どのタイミングで洗濯物を干しても、乾く時間が予想しやすいのもメリットです。
料理も洗濯も!家事がしやすい間取りを考えるポイント
料理や洗濯など、家事のしやすい間取りはどのように考えればよいのでしょうか。ポイントは、家事動線と目的です。自分がどのように動いているのか、同じ家事に使う機能はどれか、を意識すると、動線がスッキリと動きやすくなります。
家事動線を考える
家事動線とは、家事をするときに動く道筋のことです。料理や洗濯をするとき、同じ場所を行ったり来たりしていては、動線が無駄に多くなってしまいます。なぜかせわしなく動いて疲れてしまう、と思う人は、家事動線に無駄が多いのかもしれません。自分が普段どの順序で家事をこなしているかを想像し、順番どおりにものの置き場やエリアを作っていくと家事がしやすくなります。
目的別にまとまる配置に
目的別にまとめた配置もおすすめです。目的別というのは、キッチンとパントリーが同じ場所にする、水回りは1か所にまとめる、という工夫を指します。料理に使う機能や場所は同じエリアであることが望ましいです。水回りもまとめておくとメンテナンスが楽になります。このように、家事と手入れの負担を考えると、目的別にまとめることで家事に取り掛かりやすくなります。
まとめ
注文住宅を建てる時、家事のしやすい家にするために考えておきたいことはたくさんあります。その1つである洗濯物の部屋干しでは、天気にかかわらず部屋干しをする人が増えていることがわかりました。現代のライフスタイルに合った洗濯物の干し方ですが、正しく干さなければ乾きません。風の通り道や充分な広さが必要です。また、家事をしやすい住宅にする工夫として、家事動線の無駄をなくすことや、目的別にエリア分けをしておくと家事がやりやすくなります。間取りを考えるときには参考にしてみてください。