ペットと快適に過ごせる注文住宅を建てよう!
ペットと住む家を注文住宅で建てたい場合、お互いが快適に過ごすにはどのようなポイントを押さえるべきでしょうか。こちらでは、配慮や準備、ペットが喜ぶ環境を作るために必要なことをお伝えします。また、かかる費用はいくらなのか、ペットと暮らすことで変わるのかについても詳しく見ていきましょう。
ペットは家族!ペットのために配慮したいポイントとは
注文住宅を作るとき、マンションでは飼えなかったペットを飼いたいと考えている人は多いです。ペットは家族の一員であり、ペット中心に生活が回っている家庭もあります。新しく家を建てるとき、どのような配慮をすべきか、紹介しましょう。
滑らない床
まず考えておきたいのは、滑らない床です。飼われているペットの代表は犬や猫。彼らの足には肉球と爪があります。私たち人間は足の裏には爪がありませんが、彼らには爪があるため、フローリングでは足にうまく力が伝わらないことがあります。上手に歩けず滑ってしまい、転倒や家具にぶつかる可能性があるのです。便利性が高く、人間にとっては過ごしやすいフローリングですが、材質やマットを引くなどで工夫しましょう。滑らない床を作ることで、ペットが過ごしやすくなります。
爪とぎができる壁
壁も爪とぎができるよう整えておきたいポイントです。とくに猫を飼っている、飼おうとしている場合は、配慮してあげましょう。爪とぎは、猫の本能として残ったものですが、マーキングや気分転換などさまざまな意味を持っており、必要な習慣です。ペットにストレスなく過ごしてもらえる配慮としては欠かせない準備。修復が簡単な壁や後付けで壁に付けられるカバーを貼ることで爪とぎができる環境を整えてあげましょう。
ペットの環境を考えるときの注意点
ペットにとって過ごしやすい環境とはどのような環境なのでしょうか。ただ私たちが過ごしやすい環境を保てばよいというものではありません。ペットが住みやすい環境を考えるときの注意点を確認しましょう。
室内気温を快適に
室内温度は変動が少ないように設定・管理しましょう。人間よりも低い位置で生活しているペットは、暑さや寒さの変化を大きく感じやすいです。夏は涼しく、冬は暖かく、気温は21~25度、湿度も40~60%に保てるよう加湿・除湿をして調節しましょう。ペットは人間と同じように、気温や湿度を考えて水分補給や温度調節をしません。そのため、人間が室内気温を快適な状態に保つことが必要です。
誤飲しない物の配置
ペットと一緒に暮らす部屋は、床にものを落とさないようにしましょう。ペットの手が届く範囲に収納を作るのも控えるのが無難です。とくに犬は、床に落ちている小さなゴミでも食べてしまうことがあります。ペットには、食べてはいけないとされる食品や物があるのです。消化不良や体にとって毒とされる場合があるので、注意しましょう。収納は一定以上の高さに設置したり、柵を設けたりするなどして、ペットが入ってこられないエリアを作り対策することが大切です。
【犬・猫】ペットが喜ぶ部屋を作るには?
犬や猫が喜ぶ部屋を作りたいと漠然と思っていても、細かくどのような部屋にすればよいかわかりません。遊び場がたくさんあればよいというわけではなく、まったりと過ごす場所も欲しいところでしょう。健康かつストレスを溜めない場所づくりが大切なのです。
運動不足を解消
室内で飼われている犬や猫は、散歩以外で外に出る機会がありません。犬はともかく、猫は散歩をする習慣がない家庭も多くあるでしょう。日頃の運動不足を解消するために、動き回れるスペースを設けておくとよいです。
具体的には、リビングや庭に走り回れるスペースを確保する、キャットタワーを造って部屋を自由に回れるようにするなどが挙げられます。運動は犬や猫にも大切な健康習慣です。飼い主との遊び場にもなり、ペットのストレス解消にもつながります。
暖かい場所を設ける
ペットがまったりとくつろげる、暖かい場所を設けることも大切です。木もれ陽や夕日がさす頃、ペットが窓側でだらりとくつろいでいるイメージがあると思います。これはひなたぼっこやお昼寝をしているからです。
程よく日がさす窓側は、ペットにとって気持ちのよい場所。床も周りの空気もちょうどよく、休むのにはもってこいのスペースです。私たちでいう布団やベッドにあたります。部屋の一角にこのような場所があるだけで、犬や猫はリラックスできるので、ぜひ設けましょう。
ペットと暮らすにはどれくらい費用がかかるの?
ペットと暮らす家を建てる場合、一般的な注文住宅を建てるのと金額が大きく変わりません。平均で3,000万円~4,000万円程度。壁や床の材質は計画段階で決めていきますし、賃貸のように修復する必要がないためです。
しかし、ペットと生活するためのグッズをそろえるための出費は個人の負担になります。ケージや柵、後付けで壁や床を保護する場合はその材料費がかかるでしょう。準備にかかる費用は約10万円、ペットを買うところから始めるとペットの購入費用もかかるので、少々高くなることが予想できます。注文住宅とは別に、余裕を持った貯蓄があると安心です。
まとめ
ペットと快適に過ごせる注文住宅を建てるには、ペットが快適に過ごせる空間をつくることが大切でした。滑らない床、爪とぎができる壁、ペットにとって快適な室温、暖かくひなたぼっこができる場所、などを取り入れた空間です。また、安全面に配慮した場所にすることも大切でした。小さなものを誤嚥しないよう、床にものを落とさない工夫が必要です。収納は、ペットの手が届かない場所に設置しましょう。費用は、ペットの有無に関わらず注文住宅を建てる費用を参考にしてよいです。そのほか、準備にかかる費用が別途でかかるため、やや高くなります。費用は余裕を持って準備しましょう。